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薬教育の義務化



医薬品の正しい使い方を教える「薬教育」が、2012年4月から全国の中学校で義務化されました。 現在、3年生を対象に保健体育の授業1〜2時間が薬教育に割り当てられることが、学習指導要領に基づいて定められています。 また、2013年4月からは全国の高校でも薬教育を実施するようになりました。

薬

中学校では、医薬品とは何か、主作用と副作用、医薬品の正しい使い方などを、主に学びます。特に、医薬品の正しい使い方という点では、 使用回数・使用時間・使用量をきちんと守る必要があることを理解してもらうのが目的です。高校では、もうすこしレベルアップし、 医療用医薬品と一般用医薬品(いわゆるOTC医薬品)、承認制度、販売の規制、医薬品の役割、医薬品の使い方、医薬品の副作用(医薬品副作用被害救済制度など)など、 医薬品を取り巻く社会環境などをまじえて医薬品について学びます。近年、かかりつけ医師を持つことが推奨されていますが、 それと同じようにかかりつけ薬剤師を活用し、セルフメディケーションの意識をより持とうということで、こういった教育が行われるようになりました。

セルフメディケーションとは「自分自身の健康に責任を持ち、軽度の身体の不調は自分で手当てすること」と、2000年にWHO(世界保健機関)が定めています。 これにより、軽度の不調は、薬局などで購入できるいわゆるOTC医薬品を服用・使用して、治療する意識を持つことが求められるようになりました。 日本では医療費の増大による国民皆保険制度維持への危機感がありますが、薬剤師の指導のもと、軽い症状なら自分で何とかすることにより、公的医療費負担を減らそうという狙いもあります。

このセルフメディケーションの考え方ですが、薬を購入する側が薬に対する基本的な知識や判断力がないと、薬を正しく使うことが出来ません。 製薬企業で組織する「くすりの適正使用協議会」が小中学生対象に実施したある調査では、「水以外、コーラやお茶での服用経験がある」、 「飲み物なしで服用する」、「自己判断で服用する」などの回答が見られました。また、処方箋がないと手に入れられない薬とOTC医薬品の違いも浸透していませんでした。 こういった現状のため、一言にセルフメディケーションの意識を持つといっても、学校での教育は大切なものであることが分かります。 それと同時に、薬剤師の存在も大切です。薬によってはまれに重篤な副作用を起こすこともあり、一般の人々もそういった知識を持つ必要があります。 学校の薬教育で学ぶことはもちろんですが、薬剤師による指導が大切となっていくと言えるでしょう。

 


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