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薬剤師の歴史



病院等で診察が終了した際に渡される処方箋を持って薬局を訪れると、常駐の薬剤師が処方箋に従って薬を調合して貰いますが、 この薬剤師の歴史は西洋から始まったとされています。

ハート

薬剤師の歴史は12世紀イタリアでのシチリア島の皇帝フリードリッヒ2世が、所定の処方箋を医師に書かせ、 調合して貰う薬は医師の知らない薬剤師に調剤させる事で毒薬が紛れ込んでいないかを確認し始めたことから始まります。
これは皇帝フリードリッヒ2世が暗殺に対抗するために医師の診断と薬剤師の調剤を完全に切り分ける手法を取った事で医師と薬剤師との仕事の役割を明確にしたとも言えます。 これを専門用語では「医薬分業」とも呼ばれ、現在でも西欧を中心に殆どの国々がこの手法を取り入れています。では、日本ではどうだったのでしょうか。

かつての日本では明治時代に入るまでは東洋医学とオランダ医学との併用によって医師が薬の調合も一緒に受け持っている事が多く、 これを専門用語では「医薬兼業」と言いますが、医師と薬剤師が別々に存在するという観念が無かったのですが、 明治時代に入りドイツ医学が導入されるようになってからは「医薬分業」が積極的に取り入れられる様になりました。

その背景には、当時ヨーロッパから輸入された医薬品は、悪徳商人の手によって、偽薬や効果が薄い薬に変えられている事が日常茶飯事でした。 更に当時の医師の診察料は非常に高額で、一般庶民では滅多に医師にかかれなかったという事態になっていました。 そこで明治政府は、ヨーロッパ同様に薬を専門に扱う薬剤師に薬のことを任せる事で、 医薬品の品質の向上と値段を安くすることを目的に現在の手法を取りれたのが近代日本の薬剤師に関わる歴史です。

今では、この薬剤師として活躍されている方々も多くいらっしゃいますし、職業としても非常に人気でこの職種の資格取得を目指して 日々勉学に励んでおられる方々も数多くいらっしゃる事でしょう。 日本では長きに渡り東洋医学を中心に発展してきたので、西洋医学が定着し始めたのはホンの150年強ぐらいしか経過していませんが、 それでも現在の日本の医学においては東洋医学と西洋医学はどちらも非常に大切なものです。

人の数だけ病気は存在するとも言われ、益々複雑化する病気に対抗するためには、医師も重要な役割を担っていますが、 その医師の処方箋通りに薬を適切に調合する薬剤師も今後同様に重要な位置を占める事になるでしょう。


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